JIS A 1963:2005 室内空気ホルムアルデヒドの測定拡散サンプリング法規格と仕様

範囲: この規格は，室内空気中のホルムアルデヒド定量のためのパッシプサンプラ(<上1>)/溶媒抽出/高速液体クロマトグラフ(HPLC)法を規定する。注(<上1>)英語名ではディフューシブサンプラ(diffusive sampler)とパッシブサンプラ(passive sampler)とを用いている場合があるが，ここではパッシブサンプラに統一した。この試験方法は，24～72時間のサンプリング時間で，0.001~ 1.0 mg/m<上3>, 24時間の場合0.003～ 1.0 mg/m<上3>,72時間の場合0.001-0.33 mg/m<上3>の濃度範囲の測定に適用可能である。この方法は，気流速度の下限が0.02m/sで.相対湿度の上限が80%までの測定に適している。備考サンプラの測定感度及び精度が保証されたサンプラであれば，短時間(24時間より短いサンプリング,以下"短時聞サンプリング”という。)に適用してもよい。他のカルボニル化合物が存在するために起きる干渉の可能性は，この方法ではクロマトグラフ測定の段階で除かれる。このサンプリング方法では時問加重平均値が得られる。この規格では.使用する試薬(DNPHーホルムアルデヒド誘導体)及びサンプラは自作を前提としてぃるが,品質及び性能が確認されたものであれば市販品を用いてもよい。

JIS A 1963:2005 規範的参照