JIS K 6270:2001
加硫ゴムまたは熱可塑性プラスチック 引張疲労測定 定ひずみ法

規格番号
JIS K 6270:2001
制定年
2001
出版団体
Japanese Industrial Standards Committee (JISC)
状態
に置き換えられる
JIS K 6270:2018
最新版
JIS K 6270:2018
範囲
この規格は,加硫ゴム及び熱可塑性ゴム(以下,加硫ゴムという。)の試験片に,発熱がほとんど生じない範囲の周波数で,零から所定ひずみまでの一定振幅の引張変形を与える疲労試験を行ったときの疲労寿命及び関連する諸特性の求め方について規定する。このような条件下では,試験片にき裂が発生し,成長して試験片が最終的に破壊に至る。引張変形の与え方は,一定ひずみ振幅及び一定荷重振幅を与える方法があり,さらに,1サイクル中にひずみ又は荷重が零点を通る方法,若しくは通らない方法など様々な方法がある。この規格では,1サイクル中に零から所定ひずみまでの一定振幅の引張変形を与える方法だけの引張疲労特性の求め方を規定する。一定振幅で引張変形を与えているため,試験中に疲労によって生じる残留ひずみの影響t試験片の実際のひずみが次第に低下するので,厳密には定ひずみ引張疲労試験ではないが,広義の意味で定ひずみ引張疲労試験と呼称する。このため,粘性挙動の大きいゴム,残留ひずみの大きいゴムには適さない。適度な応力一ひずみ特性をもつゴムに適しており,一般的には,残留ひずみが10%以内のゴムを対象とする。この疲労試験とJIS K 6265及びISO 4666-2に規定するフレクソメータによる疲労試験とを明確に区別することが望ましい。フレクソメータによる疲労破壊は,応力と熱の同時作用によって発生する。また,この疲労試験は,JIS K 6260に規定する屈曲き裂試験に比ベて試験結果が使用者の主観に頼らず定量的に得られ,自動記録することができ,また,初期変形を明確に規定したり,用途ごとの異なる試験条件に対応できるなどの利点をもつ。

JIS K 6270:2001 発売履歴

  • 2018 JIS K 6270:2018 加硫ゴムまたは熱可塑性プラスチックの引張疲労測定(定ひずみ法)
  • 2001 JIS K 6270:2001 加硫ゴムまたは熱可塑性プラスチック 引張疲労測定 定ひずみ法



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