JIS K 0400-32-30:1999
水質、溶存酸素の測定、電気化学プローブ法

規格番号
JIS K 0400-32-30:1999
制定年
1999
出版団体
Japanese Industrial Standards Committee (JISC)
状態
最新版
JIS K 0400-32-30:1999
範囲
この規格は,水中の溶存酸素を電気化学プローブ法で定量する方法について規定する。ここで電気化学プローブ法とは,溶存酸素をガス透過隔膜で試料から分離して電気化学セルを用いて測定する方法である。使用機器の形式によって酸素濃度(mg/l)又は飽和百分率(%溶存酸素),若しくは両方の表示が可能である。0~100%飽和まで測定可能であり,大部分の装置は100%以上の過飽和の測定が可能である。この方法は,試験室はもとより野外で連続モニターが可能である。濃い着色及び懸濁した試料に適した方法である。JlS K 0400-32-10(ISO 5813)に規定されたよう素滴定法では妨害する鉄及びよう素固定物貿が含まれる試料でも,電気化学プローブ法では測定可能である。しかし,塩素,二酸化硫黄,硫化水素,アミン類,アンモニア,ニ酸化炭素,臭素,よう素など,隔膜を透過する気体は妨害し,これらの物質が存在すれば測定値に影響を与える。その他障害を生じ,隔膜を劣化させ,電極を腐食するなどして電流値に影響するものもある。これに該当するのは溶媒,油脂,硫化物,炭酸塩,藻類などである。 この方法は,天然水,廃水,塩水に適したものもある。海水及び河口水のような高濃度の塩水を測定する場合には,塩分濃度の補正を行わなければならない。

JIS K 0400-32-30:1999 発売履歴




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