JIS K 0400-38-10:1999
水質 シアン化物の測定 パート 1: 総シアン化物の測定

規格番号
JIS K 0400-38-10:1999
制定年
1999
出版団体
Japanese Industrial Standards Committee (JISC)
最新版
JIS K 0400-38-10:1999
範囲
この規格は,水中の全シアン化物(2.参照)の定量のための三つの方法について規定する。この方法は,シアン化物100 mg/l未満を含む水に適用する。しかし,より高濃度のものは,試料を適切に薄めて定量することができる。方法及びそれに対応する適切なシアン化物含有量の範囲は,次のとおりである。ーピリジン-バルビッル酸による吸光光度法:0.002一0.025 mg ーチンダル効果を用いる滴定法:>0.005mg 一指示薬を用いる滴定法:>0.05 mg 多くのイオン及び化合物が定量を妨害する,これらを,それ未満では妨害しない後度ととらに表1に示す(このリストは網羅的ではない。)。単独又はその組合せで存在しても,この限界濃度まではシアン化水素の分離の妨害とはならない。アルデヒド,例えば,ホルムアルデヒドの存在は,シアノヒドリンの生成のためシアン化物の値を低くする原因となる。もし,妨害物質の限界濃度のいずれかが超過しそうであれば,安定化(6.参照)の前に試料を蒸留水で薄めなければならない。その他の妨害は,脂肪酸によって起こる。これが蒸留され,アルカリ溶液による滴定時に石けんを生成する。元素状硫黄の共存によっても妨害が起こる。

JIS K 0400-38-10:1999 発売履歴




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