JIS K 0400-22-10:1999
水質 総有機炭素含有量 (TOC) の決定に関するガイドライン

規格番号
JIS K 0400-22-10:1999
制定年
1999
出版団体
Japanese Industrial Standards Committee (JISC)
状態
に置き換えられる
JIS K 0102:2008
最新版
JIS K 0102:2016
範囲
この規格は,あらゆる種類の水のTOCの濃度の測定の指針を提供するものである。この規格は,有機体炭素0.1~1 000 mg/lを合む水試料の定義,妨害,試薬及び前処理を包含している。この範囲より高い濃度の試料は,希釈後定量する。ある情況のもとでは,試料の前処理が必要なことがある。例えば分析装置の目詰まりを避けるために,粗大粒子の分離が必要である。 この規格は,TOCを定量する分析装置について規定するものではない。 試料には,有機体炭素だけでなく二酸化炭素及び炭酸から生じたイオンが含まれている。TOCを定量する前に,二酸化炭素及び有機物を含まない気体で,酸性にした試料をばっ気してこの無機体炭素を除去する必要がある。これに代えて,全炭素(TC)及び全二酸化炭素を定量し,全炭素から全二酸化炭素を差し引いてTOCを算出してもよい。この方法は,全二酸化炭素がTOCよりも少ない試料に適している。揮発性有機物,すなわち,ベンゼン,トルエン,シクロへキサン,クロロホルムなどは,二酸化炭素を除去する間に失われる。したがって,これらの物質のTOCは別に定量するか,又は差による方法を適用する。 元素状態で存在する炭素の粒子(すす),炭化物,シアン化物,シアン酸塩及びイソシアン酸塩が存在するときには,有機体炭素と一緒に定量される。備考11.参考文献(<上2>)には,酸化方法の比較が示されている,各種の水のTOC濃度の程度が示されている。

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