ASHRAE OR-16-C061-2016
空気供給量が放射冷却システムの性能に及ぼす影響の分析

規格番号
ASHRAE OR-16-C061-2016
制定年
2016
出版団体
ASHRAE - American Society of Heating@ Refrigerating and Air-Conditioning Engineers@ Inc.
範囲
輻射冷却システムは、供給空気要件が低いこともあり、従来の全空気 HVAC システムよりもエネルギー効率が高くなる可能性があります。 この論文では、数値流体力学 (CFD) 解析を利用して、従来の全空気システムの冷却性能と、典型的な周辺オフィスの放射冷却システムの冷却性能を比較しています。 輻射床システムと輻射天井システムの両方の冷却性能に対する供給空気流量の影響を評価します。 冷却性能は、三次元の気流パターン、温度分布、乗員の温熱快適性、およびその結果として生じる放射面の冷却能力の観点から評価されます。 これらの分析は、輻射冷却システムが、従来の全空気システムよりもはるかに少ない空気流量で、乗員に同等の温熱快適性を提供できることを示しています。 ただし、輻射面の位置とそれに関連する供給空気流量は、輻射システムの温熱快適性と冷却能力に大きく影響する可能性があります。 輻射床システムは、同等の温熱快適性を提供するために、輻射天井システムよりも高い空気流量を必要とする場合があります。 ただし、空気流量を増やすと、輻射天井よりも輻射床の冷却能力が大幅に低下する可能性があります。 輻射床による低い気流率はホットゾーンを生み出す可能性があり、一方、輻射天井による高い気流率は、居住者にとって冷たいゾーンを生み出す可能性があります。 さらに、供給空気流量は、輻射天井よりも輻射床の対流熱伝達成分と放射熱伝達成分の間の相対的な分布に大きく影響する可能性があります。 この研究では、低い給気流量の放射天井がより優れた温熱快適性とより高い冷却能力を提供できるため、周囲のオフィスを冷却するには放射床よりも優れた選択肢であると結論付けています。 CFD は、HVAC 設計のリスクを最小限に抑え、放射冷却システムの設計の最適化に役立つ貴重な洞察を得る上で効果的なツールとなり得ることに留意してください。



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